貴志川線の歴史 2 ※南海電鉄時代 (1961年11月1日〜2006年3月31日)
年号 出来事
1961年(昭和36)
11月1日
 和歌山電気軌道が南海電鉄に合併され、南海貴志川線に改称。
1964年(昭和39)
5月18日
 貴志川線の車両集電装置をトロリーポールからパンタグラフに改造。
1968年(昭和43)  旧和歌山を紀和に、東和歌山を和歌山に改称。
1968年(昭和43)  貴志川線での貨物取り扱いを全廃。
1969年(昭和44)  高野線の区間列車などに使われていたモハ1051形とクハ1801形を貴志川線に投入。
大池遊園付近を走るモハ1051形
大池遊園付近を走るモハ1051形
1971年(昭和46)
3月31日
 和歌山軌道線(和歌山市電)が廃止される。
1971年(昭和46)
8月
 南海各支線で使われていたモハ1201形車両が貴志川線に集結、それまでの1051系を全廃。
1976年(昭和51)
4月
 貴志川線の朝ラッシュの輸送力強化のため一部1201形3両化され、クハ化された21201形が入線。
大池遊園付近を走るクハ21201形
大池遊園付近を走るクハ21201形 (撮影 中嶋 直人氏)
1978年(昭和53)
10月2日
 国鉄紀勢本線 和歌山-新宮間全線電化完成によりL特急「くろしお」に振り子電車381系導入。
1985年(昭和60)
3月
 南海線からの南紀直通列車「きのくに」廃止。
1986年(昭和61) 国鉄和歌山駅から貨物列車の姿が消える。(貨物営業廃止)
1987年(昭和62)
4月
 国鉄が分割民営化によりJRへ
1988年(昭和63) 貴志川線での3両編成運転を中止。これに伴いクハ21201形は廃車。
1989年(平成元)
7月22日
 特急「スーパーくろしお」運行開始し、一部京都・新大阪まで乗り入れ開始。
1994年(平成6)
3月31日
 日方(海南市)と登山口(海草郡野上町)を結んでいた野上電鉄が廃止になる。
1993年(平成5)
4月
 信号方式をそれまでのタブレット方式から自動閉塞に変更。同時にATS,CTCを導入する。
1994年(平成6)
6月15日
 関西空港開通(同年9/15)を控え、日根野-関西空港間運行開始。(南海空港線も同様。)
1995年(平成7)
2月
 2270系の搬入が始まり、営業運転も順次開始される。
1995年(平成7)
3月31日
 1201形車両での運用が終わる。
1995年(平成7)
4月1日
 2270系による、ワンマン運転開始
1996年(平成8)
7月30日
 JR西日本 紀勢線に新型283系特急「オーシャンアロー」営業開始
1999年(平成11)
5月7日
 岡崎前駅-竃山駅間に新駅「交通センター前」営業開始。
1999年(平成11)
5月10日
 JR阪和線に『紀州路快速』誕生。新鋭223系が和歌山に乗り入れるようになる。
2000年(平成12)
3月
 JR阪和線の快速用車両に東海道・山陽線で使用されていた221系を導入。
2000年(平成12)
10月1日
 日前宮駅、岡崎前駅が無人化。
2002年(平成14)
5月25日
 南海和歌山港線 和歌山港駅-水軒駅 間が廃止。
2002年(平成14)
12月31日
 有田鉄道廃止。
2003年(平成15)
11月20日
 南海電鉄が貴志川線からの撤退を検討していることが明らかになる。
2004年(平成16)
8月10日
 南海電鉄が貴志川線からの撤退を正式表明。
2004年(平成16)
9月30日
 南海電鉄が貴志川線の廃止申請を国に提出。(撤退予定2005年9月30日)
2004年(平成16)
9月23日
 2276F編成がラッピングカーに化粧直しして登場。ラッピングカー第1弾は和歌山県警・交通安全協会主催のきしゅう君。
貴志川線にラッピングカー登場
和歌山駅(2004/10/23)
2004年(平成16)
11月22日
 ラッピングカー第2弾はJA編(JAバンク和歌山)。2271F編成
ラッピングカー第2弾JA編登場
伊太祁曽検車区(2004/11/23)
2004年(平成16)
12月01日
無災害記録10000日達成
伊太祁曽検車区(2004/12/01)
(撮影 奥 重貴氏)
 貴志川運輸区無災害記録10000日(27年余り)を達成。
(運輸区内での無災害記録で、列車運行無災害ではないようです。)
2004年(平成16)
12月17日
初詣フリー乗車券  南海貴志川線では初めての初詣フリー乗車券が限定1000枚で発売になる。利用期間は2005年1月1日から4日のうちの1日。(宣伝不足により完売せず)
2004年(平成16)
12月25日
 自転車を列車内に持ち込むことのできるサイクルトレインの試験運用を実施。
 期間は2004/12/25〜29と2005/01/5〜10。
2005年(平成17)
2月4日
 2月4日記者会見で、貴志川線を鉄道として存続するのに必要な初期投資の全額を県が、その他所要経費についても和歌山市と貴志川町(現紀の川市)が負担することで合意したと発表。
 和歌山市および貴志川町は、南海電鉄の後継として鉄道事業を行う民間事業者の公募を開始した。
2005年(平成17)
2月27日
初詣フリー乗車券
南海電鉄が貴志川線の日を実施
 貴志川線のルーツである山東軽便が大正5年2月15日に営業運転を開始したことを記念して、南海電鉄は『貴志川線の日』を実施。当日に限り乗車区間に関係なく初乗り運賃(大人170円)を適用するサービスを提供した。
 写真は、貴志駅の自動券売機。大人170円、小児90円以外のボタンをマスクして、押し間違いを防止する工夫をしていた。
2005年(平成17)
4月28日
南海貴志川線の後継事業者として岡山電気軌道に決定。
2005年(平成17)
6月27日
 6月11日、貴志川線新会社名選定委員会(委員長は大橋和歌山市長)は後続新会社名を和歌山電鐵(でんてつ)株式会社に決定、27日新会社が設立された。
 路線名は「わかやま電鉄 貴志川線」
2005年(平成17)
12月15日
初詣フリー乗車券  今年の発売はないのかと心配していたところ急遽、南海電鉄として最後になる初詣フリー乗車券が限定1000枚で発売開始。(ただし宣伝のまずさから今回も完売せず)
2006年(平成18)
1月20日
 和歌山電鐵に鉄道事業を継承するための鉄道事業譲渡譲受認可申請書を国土交通大臣に提出。(発表資料)
2006年(平成18)
3月26日

(撮影 奥 重貴 氏)
 貴志川線の1回乗車が大人170円(小児90円)均一。
 南海電鉄主催、貴志川線沿線をめぐるスタンプラリー開催
 大池遊園のメイン会場では和歌山電鐵記念入場券が発売に。
2006年(平成18)
3月31日
ありがとう南海電鉄
  南海貴志川線の1回乗車が大人170円(小児90円)均一。
  和歌山駅9番線ホームには「ご愛顧ありがとう」の掲示が用意されていた。翌日からは和歌山電鐵に引継がれるため、最終電車が到着した伊太祁曽駅で簡単な花束贈呈のみで、目立ったセレモニーはなし。