貴志川線の車両 貨車 (昭和43年廃止)
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ワ11+モハ202+クハ803 伊太祁曽
昭和31年4月3日(写真:鹿島雅美)


有蓋貨車 ワ11
昭和34年8月 貴志
(写真:藤井信夫)
ト11形 (ト11,ト12)
 大正8(1919)年4月、梅鉢工場製の5t積車、自重3.3t
 
ト100形 (ト101,102)
 明治33(1900)年、鉄道作業局神戸工場製、荷重9.7t、自重5.17t。
 
ワ1形 (ワ1)
 大正5(1916)年1月、梅鉢工場製の5t積車、自重4.6t。
 
ワ10形 (ワ11,12)
 ワ11が明治41(1908)年、ワ12が明治39(1906)製の10t積有蓋貨車。ワ11は国鉄直通貨車でワ12は国鉄東和歌山駅(和歌山鉄道当時)構内直通承認車として使用された。


■南海合併後、これらの貨車は車体の老朽化も激しく、ト11,12、ト101,102、ワ1の5両が昭和37(1962)年8月11日付けで廃車。
■残ったワ11,12も南海合併後は伊太祁曽駅の引き込み線で休車状態になり、南海鉄道線からの入線車に代わっていった。
 

有蓋貨車 ワ1106
昭和38年2月 貴志
(写真:藤井信夫)
ト429, ワ1106, テ1701
 南海合併後、南海鉄道線から貴志川線専用として入線した3両に入れ替えられ、昭和43年の貨物営業終了まで使用された。

■貴志川線の貨物輸送は、主に終点貴志駅近くの諸井橋西詰にある農業用肥料卸小売会社の輸送に利用されていた。 貨物輸送の廃止にあわせ現在はトラック輸送になっている。 

出典・参考文献:鉄道車両めぐり特輯 第1輯:藤井 信夫 編 (昭和52年7月1日初版)
写真:俺たちの旅 レイルロード (1996年12月発行)