大池遊園(おいけゆうえん) |
那賀郡貴志川町長山280 |
写真は1998年の撤去前の古い駅舎で、今は新地になっている。
西山口駅を出てしばらく県道と併走すると、道路は新しくできた新県道と別れるが、線路は旧県道に沿って右に大きく曲がり大池遊園駅に到着する。地元の人は「おいけゆうえん」と呼ぶため、1999年に交通センター前駅が新設されたときにあわせ「おいけゆうえん」に変更された。
島式ホームの片側のみの使用で扉は左側が開く。昭和50年ぐらいまでは実際に行き違いも行われていたのを記憶しているが、行き違いがなくなった時点で線路などの設備は完全に撤去されている。
昭和40年代までは、桜の季節など乗降客が多いときには臨時で駅員も配置されていたが、今は完全な無人駅で、1998年になって古く残っていた駅舎も取り壊された。跡地は現在更地状態で隣接していた売店が現在も細々と営業を行っている。
貴志川線が貴志駅まで延長された当初、昭和20〜30年代まで(詳細時期不明)の間、大池遊園駅の場所は200mほど和歌山寄り(現在の花田屋さんの駐車場線路向かい側)にあった。
大池遊園は桜とツツジの名所で、南海貴志川線の写真には必ず登場する最高の撮影地となっている。
桜の季節には花見客の利用で、周りの道路もかなり混雑する。駅名にもあるように周囲約4キロの大きな池があり、これは根来寺の覚はん上人が造成したと伝えられるかんがい池で、季節限定でボート営業も行われ、和歌山市近郊の行楽地として休日には賑わいをみせる。
|
|